国際医用レーザー情報センター
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  ネオジミウムヤグ(Nd:YAG)レーザー

イットリウム(Y)、アルミニウム(Al)、ガーネット(G)が媒質で、これにネオジミウムを混ぜたものです。
個体レーザーとしては効率が良く、連続発振も簡単にできるので、大出力が必要な患部の凝固などに使用されます。生体組織への浸達度がもっとも大きく、メラニン系に反応します。また水に吸収されにくいので深部までの凝固や膀胱内での治療に適しています。

・波   長:1,064ナノメーター(連続波かパルス波)
・治療の対象疾患:入れ墨、青色母斑、太田母斑、ケロイド、にきび、
       瘢痛、シワ、海綿状血管腫等

ほかにQスイッチ・ネオジミウム・ヤグレーザーもあります。
Qスイッチとはレーザー光線の発生を止めるシャッターのような装置で、1億分の1秒の速さで動作します。エネルギーをためることにより、短時間で高出力を可能にします。フラッシュランプの発光中はレーザー光線の発生を抑え、発光が終わると同時に作動させ、光が媒質を通過できるようにして、急激にレーザー光線を発生させる仕掛けです。Qスイッチなどをつけて使われているレーザーはNd:YAGのほかにルビーレーザーなどがあります。

ヤグレーザーにQスイッチをつけると、さらに色素選択性が高くなり、少ない熱量で治療ができるので、メラニン系のアザの治療に使用すると治療後の凹凸もすくなく仕上がりが非常に美しくなります。主に入れ墨やアートメイキングの除去に威力を発揮します。

・治療の対象疾患:太田母斑、扁平母斑、入れ墨等

◆写真:
A:Nd-YAGレーザー治療装置(Laser Sonic社製 5040)
B:Q-スイッチ・YAGレーザー治療装置(CONBIO社製 Medite)
ネオジミウムヤグレーザー 写真A
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ネオジミウムヤグレーザー 写真B
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