国際医用レーザー情報センター
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日本医用レーザー研究所(JMLL)
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 医用レーザーについて

レーザーの誕生は1960年。アメリカのメイマン氏が、ルビーの結晶からレーザーを発振させることに成功しました。レーザー(LASER)はLight Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭文字で、「放射の誘導放出による光の増幅」という意味です。特殊な装置で発生させる人工的な光で次のような特有の性質をもっています。


単色性

 光の色は、波長の長さで決まります。太陽光線をプリズムに当てると七色の光がでます。白色光が七つの可視光線(赤、橙、黄色、緑、青、藍、紫)に分割されるからです。レーザー光の場合は、単一の波長をもつ光子の集まりなので、より純粋な単色光になります。

指向性、集光性
 レーザーはすべての光が平行で同じ方向を向いています。このことを指向性が優れているといいます。そのため電球の光のような広がる光ではありません。レンズによって平行光線を一点に絞ることができるため、集光性のよい光ともいえます。

高エネルギー
 毎秒約10億回近くで振動し、超短時間で発振される高エネルギーの光なのです。光を超短時間で発振させるパルス発振で一時に高出力のレーザーを発振させることが可能となります。

多種
 媒質(光を発振させる媒体となる物質)によっていろいろな性質の光が作り出せます。また一つの媒質からでるレーザー光でも光学素子を通すことで波長と位相(形状)を変え、性質の違うレーザー光に作り変えることができます。このような理由で、理論的には10万種以上のレーザ光が発振できます。

特定の色に反応
 単色光のレーザーはそれ以外の色の物質に吸収され、反応させる性質を持っています。そのため異常色素を持つ細胞にその色素以外の波長を持ったレーザー光を当てると、レーザーはその色素のみに反応して破壊することができます。周辺の正常な皮膚を破壊しないため、細胞選択性の治療と呼ばれています。

この他に一般の光の性質である反射、屈折、透過、吸収、散乱などの性質を持ち合わせています。これらの優れたレーザーの性質に着目し、医療と結び付けるために当研究所の大城は日々努力を続けています。

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